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大人の発達(感覚を通して人の発達を見ると…)

私が働く保育園では、自然と戯れ五感を使った遊びが様々に工夫されています。乳幼児期に感覚を使った遊びが大切だと言われているのは、脳の発達と関係しています。脳は右脳から発達していきます。右脳は芸術脳とかイメージ脳などと言われます。イメージ力の土台は、五感を使った遊びで育んだ「感覚」が手掛かりになるからです。

私たちは感覚を通して快・不快を感じます。そこからさまざまな「感情」が分化していくと言われています。だから感情の土台も感覚です。感覚・感情を通して、解釈という「認知」が育ちます。自分が快・不快を訴えたときに、重要な人たちがどんな対応をしてくれたかが、認知の仕方に大きな影響を及ぼすと言われています。そして人それぞれ「認知の仕方の癖」を持っています。

無邪気に遊んだ子ども時代が終わり、大人になると自由な感情表現は時としては許されず、理不尽なことも起こります。生きているとトラウマになるような出来事にも遭遇します。そんな時、私たちはどうするのでしょう?そう、一時的に感覚と感情を遮断するのです。遮断が習慣化すると「失感情症」「失体感症」になることもあります。これらは、本来自己防衛のためでした。でも自分を守っているつもりが、感覚を遮断することで体からのサインを受け取ることが出来ず、心のサインが体調に表れてくる人もいます(心身症)。

感覚も感情も自分の内側からのサイン、体の声とも言えます。生きていく中で感覚や感情にいろいろなことを付随させて認知し、これらに振り回されていた自分。でもそこから、「純粋な」感覚や感情を味わうことを意識していくと、これらが自分を導く羅針盤としてサインを出している事に気づく瞬間(とき)が来ます。自分の感覚を研ぎ澄まし、自分の感覚をつかみ、その感覚を全信頼し委ねることができるか。理性も常識も超えたところで、感覚を使いこなせるようになるのか否か、それが大人の発達なのかなと感じるこの頃です。

 

 

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