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癒しの空間を作る「休香」


先日、「香りがヒトの心身にどのような影響を与えているか」という生理学の研究者である筑波大学グローバル教育院矢田幸博教授にお話を伺いました。
矢田教授は、富山大学人間発達科学部神川康子教授(現富山大学理事・副学長)と共に先進国の中で最も睡眠不足だと言われる日本の子ども達の睡眠習慣の現状について共同研究を行い、「森林浴」の香り成分がストレス症状の改善に有効であると発表しました。森の癒し効果は古くから感覚的、体験的に語られてきましたが、森林浴にはリラックス、ストレスホルモンの減少、血圧・心拍数の安定・免疫力の向上などが科学的に検証されています。
そこで「自宅で森林浴体験できるものはないか」という観点から、元来お寺や神社などでは神木として扱われ、日本人に大変馴染深く、「薬の木」がクスノキになったとする説もあり古くから医薬品として用いられてきた樟脳(クスノキ)の研究を始めました。
樟脳にはストレスによる神経過敏や興奮状態を鎮めて心を穏やかにしてくれる、無気力状態や落ち込みに対しては心を高揚させてくれるなど、精神のバランスを整える、抑うつ症状や疲労症状にも有効なことが分かりました。また頭をスッキリとさせることで認識力や集中力アップ、子どもの情動や気分を落ち着かせる効果、高齢者の睡眠改善効果が統合心理生理学的評価技術で確認できました。また、発達障がいの方の日中行動の改善、女性の美肌効果、高齢者の認知機能の改善や更年期女性の不定愁訴の緩和などにも期待できます。
現代の日本人は年齢を問わず、ストレス過多が原因で心身の不調を訴える人が増えています。睡眠においては、睡眠負債が昨年流行語にノミネートされるほどです。質の良い睡眠は心身共に健康に繋がり、私たちの生活を豊かにさせてくれるのではないでしょうか。
癒しの空間を作る「休香」で、家族みんなで快適にお過ごしください。

矢田幸博
医学博士
筑波大学大学院グローバル教育院教授

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