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「大人の発達障がい・入門」③


 

 

発達障がいの概念
昨今は、発達障がいの概念も変わってきています。そもそも誰でも得意不得意はあります。どんな人でも、得意不得意絶対ありますよね。職業上も家庭的にも何も問題はないけど、実は、縄跳びを飛ばせると周りが噴き出すほど動きが変!というような人も多分おられるだろうと思います。だいたいの事はこなすんだけど、これだけはできないとかちょっと苦手な事とか、絶対あるんですよ。それが、その人を困らせるレベルであれば、「発達障がい」と付けられるかもしれないけど、完璧な人なんてほとんどいません。正常と発達障がいとは、くっきり分かれているのではなくて曖昧なんです。ただし、重い発達障がいの人は確かにいます。かなり日常生活にも支援をしないといけない、本人も相当きつい、周りと上手くいかない、外に出ていくのも大変だという方も確かにおられるのですが、そういった人と課題が軽めの人との境目も曖昧ですし、自分で「私は、正常です」と言ってる人たちとの差も、それほどクッキリと差があるわけではないのです。そういったことがだんだんと解ってきました。これは、ご本人さん達が、社会に立ち向かっていこう思った時には、役に立つ考え方とも言えるのですが、一方では周りが支援しようとする時の判り難さにもつながるときがあります。「内野さんは発達障がいですもんね」と言われても、どこが発達障がいなのかぱっと見ではわからない。そういった判り難さが課題になる事もあります。最近は、「自閉症スペクトラム」というのですが、さっきの一番最初の表にも出てきましたけど、前は正常と異常のきれいな差があるかのような表現になっていましたが、今は前のようにはハッキリした差がわからないという風に考えられています。「スペクトラム」とは、「虹」を意味します。「虹」って、僕みたいに絵心がない人は、下手すると7色の線をひくんですですよね。でも、絶対そんな虹ないですよね。虹の端と端の色は確かに違います。片方は黄色に近くて、反対の端は紫に近い。しかし、その間の色はジワーッと変わっていく訳です。そういう風に明確に色分けできないものだと言われていて、自閉症スペクトラムという表現をされています。中核と言われる人達は、確かにいます。基本、定型発達と言われる人、いわゆる正常ですね。基本、問題なかろうと想定できる人もたくさんいる。だけど、その境目ってクッキリとは別れている訳ではないのです。多分、人によって得意な事、不得意な事があるんですよ、という考え方が、専門職、専門家の間でも広まってきた訳です。そんなにきれいに分かれるものではないということですね。

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